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コラム カーボンニュートラルにおけるグローバル展開の実践的アプローチを解説 (3/3)~KDDIのカーボンニュートラルの達成に向けての取り組み ~


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グローバル企業がカーボンニュートラルを推進する際、各地域の排出係数や算定基準などの規制に合わせて異なる対応を取る必要があります。しかし、各拠点が個別の対応を取ることで、ITの利活用や運用フローの統制、一貫性を確保が難しくなり、本社である日本側で各拠点の規制を十分に把握しきれないケースがよく見られます。

本記事ではカーボンニュートラルにおけるグローバル展開の実践的なアプローチと、成功させるポイントを3回に分けて解説します。

3. KDDIのカーボンニュートラルの達成に向けての取り組み  

KDDIは、2030年度末までにKDDIグループ全体のCO2排出量(Scope1、2)の実質ゼロ、2040年度末までに「ネットゼロ」の実現をめざしています。ネットゼロとは、Scope3を含んだサプライチェーン全体のCO2排出量を実質ゼロにする取り組みです。

2013年11月にCO2排出量削減への寄与を目的とした太陽光発電事業をスタートしました。自社保有地の一部に太陽光発電設備を建設し「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」に基づいて電力会社向けに発電した電力を販売しています。

サステナブル基地局の運用 

KDDI と au エネルギー&ライフは、2023年5月にCO2 排出量実質ゼロの「サステナブル基地局」の運用を開始しました。晴天の日中であれば、太陽光発電で自律的に電源を確保し、1局の基地局運用に必要な電力をすべて供給できます。

また、夜間はカーボンフリープラン( au エネルギー&ライフが提供しているCO2 排出量が実質ゼロになるプラン)による電力供給に自動で切り替わるため、24時間 365日でCO2排出量を抑えられます。

サステナブル基地局の特徴

4. まとめ  

カーボンニュートラルのグローバル展開を成功させるには、短期・中期・長期の計画立案や、データ統合、現地スタッフの教育といった具体的な取り組みが必要です。本記事では、各拠点の状況に合わせた柔軟な対応や、経営層の明確なビジョンの重要性を解説しました。

海外拠点の担当者がカーボンニュートラルにおけるグローバル展開を進める際は、段階的な導入計画の立案(短期・中期・長期の目標設定)から始める必要があります。全拠点でのCO2排出量を正確に把握すれば、効果的な削減策を検討できるでしょう。

次回は「CO2排出量の可視化を実現するソリューション」に焦点をあて、データ収集や報告・監視など運用を効率化する方法をご紹介します。ぜひご覧ください。

  • カーボンニュートラルを実現したい

CO2排出量の可視化、分析、CO2削減のための打ち手の検討、削減施策の実施まで、お客さまビジネスにおけるカーボンニュートラルの実現をご支援いたします。

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